夏の始まり

5/6

15人が本棚に入れています
本棚に追加
/155ページ
近付くにつれて声が聞こえてきた。 よく聞くとあの女の人は歌っていたみたいだった。 けどなんだろう…? 正直歌ってるって分かるまでは凄い不気味だったのは確かだ。 現にみんなその人を避けて歩いている。 けど俺には何かは分からないけど何かをしようとしているのを感じた。 それにメロディが体に入ってくる。 ………良い歌だ、それに上手い。 気付いたときには無意識のうちに足が勝手に動き出していた。 「傘も差さないでなにしてるんですか? すごい濡れてますけど、、 って聞いてますか?」 …返事がない どんだけ歌うのに夢中なんだよ こんな雨の中で… 「傘、肩に掛けときますんで 風邪引く前に早く帰ってくださいね それじゃお大事に。」 そう言ってコンビニで買うもの買って 家へと帰る …ちなみにコンビニ出たときも 彼女はずっと歌ってた。 なんか可笑しくて笑ってしまった
/155ページ

最初のコメントを投稿しよう!

15人が本棚に入れています
本棚に追加