君の唄

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「実はですね、愛琉は全然弾けなくて歌詞とメロディーしか出来てないんです。だから未来先生に愛琉の歌を聞いてもらって、楽譜とかを作ってもらいたいんですが大丈夫ですか?」 多分未来先生なら出来るはず。 俺が作ってもいいんだけどクオリティが普通すぎて…… いいのを早く作って練習時間を長く取るためには未来先生に作ってもらわなきゃいけない。 未来先生は少し考えてから答えた。 「そうだな…愛琉ちゃんに歌を録音してもらって、それを俺がもらってから2日………だな。それでもいいなら俺が作ろう。だから練習時間は1週間と少しだな。………どうだ?」 いや、未来先生だから2日でいいものが作れるんだ。 俺は全然そういうの得意じゃないからもっとかかってしまう。 あとは俺がその時間でしっかり弾けるようになるか、だな。 「それでお願いします。未来先生じゃないと練習時間もまともに取れそうにないんで。………てことで愛琉は今日帰って録音して、明日持ってこれるか?」 「うん、大丈夫だよ!未来先生、ありがとうございます!明日持ってくるんでよろしくおねがいします。」 愛琉はそう言って頭を下げる。 「あぁ、まかされた!」 よし、これで楽譜の問題は解消だ。 あとは未来先生の完成を待つだけだな。
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