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あれから愛琉が録音してくれた物を未来先生は本当に二日で完成させてくれた。
あまり時間がないなかなんとか作ってくれたらしい。
もちろん愛琉は大喜びで未来先生は''その笑顔だけで俺の苦労は報われるわ''とかなんとか臭いことを言っていた。
--- そして放課後。
未来先生が他の先生方に頼んで学園祭まで音楽室を使って練習させてもらう事ができた。
…で今からその練習が始まるわけですが。
「ところで愛琉、俺まだ愛琉の作った唄を聴いてないんだけど。」
「あっ、そういえばそうだね!早く聞きたいの?」
いや、聴かねぇと練習の仕様がないだろ。
弾くときにイメージが全く沸かん。
「曲を完成させたいなら聴かせてくれ。させたくないなら別にいいけど。」
と冷静に俺が言うと未来先生が即座に反応した。
「おい柚李!お前はなんでそんなツンツンした態度でしか返事が出来ねぇんだ!愛琉ちゃんが可哀想だろーが!…………………それに俺は別に一回聴いたら大体出来るし大丈夫だけどな(笑)」
全てがうぜー。
説教かつ自慢。
とんだヒットアンドアウェーだな。
……いや、それだと意味が違うか
まさかのヒットアンドヒット。
「いやー未来先生ーそれはいいんですよー。こんな柚李でもデレたりするんですから!まぁ割合でいうとツン1デレ9くらいで(笑)」
「もう一生ツンでいくわ。」
てか俺いつからこんなキャラ。
「………とりあえず練習したいから歌ってくれ。」
「もー聴きたいなら早くそう言ってよね!」
うぜー。
そんなこんなで愛琉は歌い始めた。
---- この流れでこんな衝撃が待っているとは思わなかった。
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