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「………誰?」
とりあえず相手の事を聞いてみる。
なんかあっちは俺の事を知っているみたいだし。
「うーんと…今は私が聞いたんだけどな………まぁいいや!私は葉琉【ハル】っていいます!私のお姉ちゃんがこの学校の人で、学園祭あるって聞いたんで遊びに来たんです。それで校内を回ってたんですよ!」
そう言って彼女は理由を話始めた。
でもなんでこの音楽室にわざわざ来たんだ?
「それでなんでこの音楽室に?」
「それは回ってたらなんかギターの音が聴こえてきたんで気になって聞こえる方に歩いて来たんですよ!私楽器好きなんで。」
ふーん、ホントに楽器好きなんだな。
てかなんで俺ってわかったんだよ。
「それでなんで俺が誰か分かったんだ?」
「それはですね、まぁ……なんというか私の先生がよく話してるんですよ。''俺の学校で今度学園祭でライブするやつがいてさー、柚李って言うやつなんだけどな''みたいな感じで。だからギター弾いてるの見て分かりました!その先生の名前は………未来直哉って言うんですけど、わかりますよね?」
知ってるもなにも私の担任の先生ではありませんか。
「まさかここでも未来先生の名前が出てくるとは……」
「っえ?なんかいいましたか?」
「いや、なにもない……」
あの人がどこででも俺の名前を出してると思うと怖いな……
俺の事をどう思ってそんなこといってるんだろ?
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