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と、それはまぁ置いといて。
………見られてると練習が続けにくいんですが。
「えっ?なに?このまま練習を見てるつもりなの?」
「えっ、駄目ですか?」
あたかも見ていくのが当たり前のような返答。
いいもなにも、このままだと恥ずかしすぎてなおかつやりづらさが半端じゃない。
なのでとりあえず追い返してみる。
「いや、駄目も何も見られてたら気が散って練習出来ないし。しかも俺そんな上手くないから恥ずかしいしどっかいってくれ。」
そう言うと葉琉といったその人はビックリした顔をしていた。
「あっそうか。そりゃそうですよね!知らない人にいきなりそんなの見せれないですよね!仲の良い友達とかならまだしも……」
どうにか分かってもらえたみたいだ。
…………なら早くどっかいってほしい。
まぁ未来先生の教え子とか言うしどうしようかと一瞬悩んだけど、やっぱ俺はそんなお人好しでもないし、ホントは人見知りのシャイボーイだからやっぱり無理。
……ところが彼女は引き下がらなかった……
それどころか………
「なら友達になってください!」
なにいってんだこいつ。
バカなのか?
そんなの無理に決まってんだろ。
……ん?なんだろこれ。
よく考えると前もどっかでこんなこと言われたような……
………このデジャブ感なに?
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