君が歌っていた唄を僕は今日も歌う。

学園祭～後編～

彼女が出ていってからはとりあえず出来るだけの練習するからはした。

やっぱり一人じゃ不安だな……

未来先生がいたからなんとなく安心感があったのも確かだからな。

------もうそろそろ愛琉も来る時間だ。

それからしばらくして、愛琉も来たので本番前に二人で合わせて練習することにした。

………さっきの女の子の事は今は別に言わなくていいよな。

多分もう関わらないだろうし。

見に来るとか言ってたけど。

とにかく今は集中しないとな。

「んじゃ始めよっか！ちゃんと柚李が練習してたか確かめなくちゃねー!!」

お前は学園祭をエンジョイしてたくせに。

まぁいいけどさ。
俺が回りたくないだけだし。

「まぁ一応してたけど、元々上手くないから期待はしないでくれ。」

「よくわからないけど、最初に比べたらなんだか聴きやすくなってると思うよー!!」

愛琉は俺にフォローを入れてくれた。

弾けない人に聴きやすくなったって言われるのは少しは成長したってことなのかな？

「だから頑張ってこー！」

「本番前に声だけは枯らさないようにしろよ。」

愛琉は笑顔で頷いていた。

---そうやって最後の練習を開始した。