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練習をある程度したところで、もうそろそろ時間が近付いてくる。
そういえば会場に行く前に職員室に来いって未来先生が言ってたな。
「愛琉ー、そろそろ職員室にいった方がいいんじゃないか?」
「あっ、そうだったね。それじゃ練習はこれで終わりだね!」
練習を止めて愛琉は振り返る。
「次で最後だよ!今までのこと全部やりきろう!」
「あぁ、出来るだけの事はやらせてもらうよ。」
そう愛琉が俺に確認をする。
俺と返事を聞いた愛琉の顔はやる気がみなぎっていた………と思う。
ほとんど常に笑顔だからよく分からない。
「とりあえず、向かうか。」
音楽室から出て俺達は職員室に向かって歩き出す。
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それから職員室に着いたので未来先生の元へ向かう。
てかまだ居るのね。
用事はどした、用事は。
「おー、お前ら来たか。」
俺と愛琉に気付いた未来先生。
「それでどしたんですか?………用事は大丈夫なんですか?」
「あぁ、用事は今からあるんだけどな。会場までお見送りくらいしてやろうと思って、ほら、せっかく一緒に練習したんだから見送ることくらいしてやりてーじゃねーか。」
未来先生は笑顔で言った。
大事な用事って言ってたからな。
未来先生もホントは一緒に出たかったのかな。
そう思ったのでここは素直に気持ちを受け取っておくことにした。
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