始まりの章

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「いい?アナタは人より身体が弱いの。外に出てまた倒れたりしたら私…」 おかぁさん。 「お子さんは二十歳までは生きられないだろう。残念だが…」 病院の先生。 いない父親。 「ママに君と遊んだらダメって言われたから…」 「羽住(ハスミ)くんは、日陰で見学していなさい?」 友達。学校の先生。 「うわっ…あいつと一緒のクラスとか…今年の体育祭終わったんだけど」 「こっちは修学旅行の班一緒だよ。倒れたらウチらのせいにされるんだから…無理させたー、とかっ!」 「羽住くんて綺麗な顔してるよね~。病気とかなかったら関わってたのになぁ」 ―――僕は、死ぬまでの、人形ですか? 医者と母が話していた僕の余命までにやりたいことをしてはいけないと、誰が決めたの? .
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