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みなみを残しそれぞれ帰って行ったメンバーを見送り柊也は部屋に戻って来た
ギィ…
椅子に座りボーっとしてから張り替えたカレンダーを見つめた。
柊「今年…か。」
カサッ
資料を手に取り柊也は目を通した。
柊「ウッ……グッ…グスッ」
資料を置き涙が出ないよう両手を絡ませグッと力を入れたが涙は溢れていた。
ポタッポタッポタッ
落ちた涙は資料の上にゆっくりと落ち文字などは滲んでいた
優子と仕事が出来るのは残りわずかになっている事を改めて実感した柊也はゆっくり瞼を開いた
資料の内容は優子のプロフィールの資料であった。
綺麗な役を演じる気はもうとうなかった、かと言って汚れ役をやる気もなかったが致し方がなかった。
今の柊也には汚れ役を買う事しか方法が見つからなかったから。
それを知っているみなみは最初から起きていたにも関わらず何も言わずに黙って寝たフリをしていたが
みなみの閉じた瞼からもうっすら涙が流れていた
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