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部屋に戻り、まだベッドに横になっている高橋を放置して、自分のベッドに座り込む 「‥‥はぁ‥‥‥」 深いため息をついてしまった どんな顔で接したらいいんだ? 悲しいと言っていた‥‥その欠片も見せない笑顔で ‥‥‥薫 「‥‥‥薫‥‥‥‥」 ‥‥‥‥は?‥‥‥‥ ゆっくりと声の方‥‥高橋を見る 「‥‥図星ッスね‥‥」 いつの間にか目を覚ましていた高橋が起き上がり、目を擦っている 「自覚してしまった気持ちを持て余してるってとこッスか」 「自覚ってなんの自覚だ?」 ‥‥適当な事を言うな 高橋は半分開いていない目で俺を見て、面倒くさそうに頭を掻く 「‥‥なんだ、まだ自覚してないンスか」 そう言うとシャワールームに姿を消した 言っている意味が判らない
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