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「帰っちゃったんですか」
薫が高橋が出ていったドアを驚いた顔で見ている
「西嶋サン、アタシ、奈美恵さんがアロマポットを下さると言うので作りたいんですが‥‥時間はありませんか?」
アロマポット?
「昨日、何かやっていなかったか?」
「それも‥なんですが、ホラ‥‥希望者には‥‥ナノデ‥‥高橋さんと‥西嶋サンの分も‥‥」
薫は恥ずかしそうに俯いて
「‥‥欲張りでスミマセン‥‥色々なデザインのが欲しくて‥‥」
‥‥‥正直な奴だな
「じゃあ、その写真も撮るか」
俺のカメラを用意して、ポットに細工をしている薫を撮影していく
‥‥あ、真剣な目になった
‥‥迷ったな、今‥‥
今度は何かを閃いた顔だ‥‥
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