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押し付けられた勢いで、後ろの壁に頭がぶつかる 「‥‥お前、熱があるじゃないか」 次に両手がアタシの両頬をムニュっと覆う 「寒気は治まってますから大丈夫‥‥デス」 今は冷たいのが欲しいくらいに、アタシは熱ってるんです‥‥ 目の前に、西嶋サンがいるから‥‥ 「意味判らない‥‥発熱を俺のせいにするなよ」 西嶋サンが缶コーヒーをグビグビ飲み干すと、立ち上がり缶を自販機の隣のゴミ入れに投げ捨て 「ちょっと待ってろよ!」 そのまま、走るように出ていってしまった 待っていろと言われても‥アタシは仕事に戻らなくちゃならなくて 少し休憩出来たし、西嶋サンにも会えたから ‥‥‥そろそろ戻ろう そう思って立ち上がったアタシは‥‥‥
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