37/45
前へ
/334ページ
次へ
フワフワした感じのまま、視界が揺れた 冷たい感触が頬に伝わる これは‥‥床? ‥‥‥エ? アタシ‥‥ドーナッテルノ? 「アッ!ポンちゃんっ!」 佑香さんの声が聞こえた 「‥‥薫ッ!」 ‥‥‥誰だろう? アタシの名前を呼んだのは‥‥ でも、アタシはフワフワした気分のまま目を開けることが出来なくて 「しっかりしろ‥‥大丈夫か?」 誰かに抱き起こされてるのが判った 優しい、安心する‥‥ この香り‥‥ 知ってる‥‥‥ ‥‥‥これは 西嶋サンの香りだ 「無理しやがって‥」 「ポンちゃん、大丈夫?」 目が重くて、頭も重くて‥‥ アタシは‥‥‥ 包まれる温もりにアタシ自身を任せてしまった
/334ページ

最初のコメントを投稿しよう!

65人が本棚に入れています
本棚に追加