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目を覚ましたのは、自分の部屋で ちゃんとベッドの中だった 頭に冷たいタオルなんか置かれていて‥‥ 「目が覚めたか」 冷たいタオルを頭から外して起き上がろうとしたら、横から長い腕が伸びてきて起き上がるのを制止されてしまう ‥‥‥誰? まだボーッとする頭で腕の主を見て‥‥絶句する 「‥‥西嶋‥‥サン‥‥」 「‥‥‥ん‥‥具合、どうだ?」 背広を脱ぎ、白いワイシャツを腕捲りした状態で アタシの顔を覗き込んでいる 「‥‥なっ‥‥なんでっ‥」 ナンデイルノ? イツカラ‥‥イルノ? 軽くパニックになる 「今、佑香がコンビニに行っているから」 佑香さん‥‥も‥‥? 「覚えてないのか?」 アタシが、覚えているのは会社の休憩室で‥‥ 西嶋サンに会って‥‥それから‥‥
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