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どこまでも続いているかのような先の見えない迷宮の中を、
僕、咲良水木は走っていた。
必死に走っていた。
そんな僕を嘲笑うかのように、後ろから目算で全長2メートルはあろうかという巨大な球体が迫ってきている。
実際のところ、この球体にぶつかったところで死にはしない。 それどころか、怪我のひとつもしないだろう。
しかし、僕は必死に逃げていた。
なぜなら、これが僕の通う『真峰高校』(しんほうこうこう)の進級テストの一つだからだ。
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