第1話 進級テストは危険がいっぱい

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 どこまでも続いているかのような先の見えない迷宮の中を、 僕、咲良水木は走っていた。  必死に走っていた。 そんな僕を嘲笑うかのように、後ろから目算で全長2メートルはあろうかという巨大な球体が迫ってきている。 実際のところ、この球体にぶつかったところで死にはしない。 それどころか、怪我のひとつもしないだろう。 しかし、僕は必死に逃げていた。 なぜなら、これが僕の通う『真峰高校』(しんほうこうこう)の進級テストの一つだからだ。
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