第04章 哀[あい]

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「……サンキュ……親父」 耳に、いや心に直接染み渡る様な一言。 何と───── 何と嬉しい言葉なのだろう。 言葉に詰まった。 この一言を聞くために今まで生きてきた気さえする。 思い残す事は無いという事はこういう事を言うのだろう。 「……さらばだ」 決して子供達に伝わる事の無い一言を残し、ルシフェルは自ら意識を肉体から切り離した。 レッドの、 ブルーの、 イエローの、 ピンクの、 ブラックの、 そしてルシフェルの想いを乗せた一撃が菱王に直撃した瞬間を、ルシフェル自身が見届ける事は無かった。
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