第1話

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私は じいちゃんが嫌い。 ばあちゃんは 優しくしてくれたが、 本心が見えないあの顔が嫌い。 この家には、 姉だけが居ればいい "お前はいらない" そう 空気が表していた。 なんだか 悲しくなって 泣きたくてわめきたかった。 だけど、 泣けなかった。 そんな暇がないくらい じいちゃんが チラチラ睨んでくる。 奴隷のように扱ってくる。 私は、 なにも話さない。 笑わない。 無表情なロボット 見たいに動いた。 じいちゃんのあの 睨んだ顔つき。 あんな顔全体に "不愉快"を表していた。 そんなのこっちだって! そう言いたいけど、 口からそれが出る事はなかった。
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