【序 章】 『雲村冠による幸せの学園』

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つまり、 この世界では誰かが何かで幸せになれば、その分だけ“幸せ”は消費され、“幸せ”は更に足りなくなってしまうのです。 幸福な人間が居るから、不幸な人間が生まれる。 不幸な人間が“幸せ”を消費しないでくれるから、幸せになれる。 この理論が世界の真実だとするならば、全ての生物が幸せになるなど叶う筈がありません。 果たして、 “幸せ”とは一体何なのでしょう――。 誰かの犠牲の上に存在しているのが幸福なのならば、“それ”は私たちが“見ているもの”の本質とは全く違うのかもしれません。 幸せとは? 幸福とは? 不幸とは? 不運とは? ――その言葉の本当の意味を、皆で考えましょう――。」 ―――― →To be next chapter...
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