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弍が、無表情なままで呟くように話しかけて来ました。
「わかってるよ弍…足手纏いにならないように努力するよ…」
「ああ…そうあって貰わないと我々は全滅してしまうからな、絶対に気を抜くなよ」
「…わかった…」
隊長に就任した直轄部隊の方が、笑いながら間に入って来た。
「ホッホッホ…ワシがおるから大丈夫だって…しかし、お前達は運が良いぞ…今回の合戦では、皆にワシの最高の術を見せてやるからの…そしてそれを伝授してやろう…」
この方は先々代の元側近で、当時一族内で最強を誇った人だ。 彼の術に関して知る者は皆無で、謎の多い人物だ。
「龍様…遠慮なく術を盗ませて頂きます」
「それで良い。 ワシももう…いい歳だからな、お前達に技や術を伝えて行かなくてはならないからの…しかと見るのだぞ…」
「ありがとうございます…」
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