平成元年

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「鵺様はお強いですね…現役に復帰をされた方がよろしいのではないですか?」  壱が、ニヤリと笑って言った。 「…無駄に死人を増やすだけだよ…だからあいつを連れて来たくなかったんだ…」 「クックックッ…敵でなくて良かったですね…」 「本当にその通りだよ…」  鵺のいる伍番隊は、とても静かだった…  森の中に、1人でポツリと立っている女性がいた…両手には、短めの刀が握られていた。 彼女の周りには、人だった筈の塊が無数に転がっている。 「鵺様…この付近には、もう敵はいなくなったようです…」 「ん…移動しようか…みんな…今回の戦で私は、技も術も全て隠さず見せてやる…よく見ておけ…」 「ありがとうございます…しかと見せて頂きます、鵺様…」  伍番隊の士気は、非常に高いものとなっていた。
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