平成元年

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 弐が続けて言う。 「俺も兄貴も、覚悟は出来ている…俺達か余所の誰かなのか…言ってくれ…」 「…蒼空様…党首として、決断をするんだ。 俺も弐も…お前のことを心から愛している。 例え夫婦になれなくても…お前を、これからも命懸けで護って行くことは誓う…」 「…兄貴…それって、プロポーズになってる…あ…ウッグ!!」  壱から、常人なら死んでしまう程の強烈な突きをもらう弐。  顔が真っ赤になっている壱が唸るように言う。 「…余計なことを…言うな、この馬鹿たれが…」  この2人は、蒼空がヨチヨチ歩きの頃からずっと一緒に暮らし、面倒も見て来た。 妹のように愛しく思い、恋人のように燃え上がるような想いも抱え…兎に角、蒼空のことを大切に思っているのだ。 3人とも、お互いに相思相愛の三角関係で今日まで来てしまっているのだ。  このままの関係で、ずっと行きたいのだけどな…でも、ダメなのかな…  落ち込んでしまう蒼空でした…
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