平成元年

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 蒼空たちの家業は暗殺を行うのだが、忍び込んで殺すだけではなく…事故や病気に見せかけた殺しも行う。 暗殺には沢山の方法があるのだ。 しかし、蒼空の技量ではこれはまだ無理で…壱と弐の下で活動をしながら技術と党首としての修行を行っている。  蒼空たちの組織は、10個の隊に別れており、壱が率いる1番隊…我が一族の精鋭部隊が暗殺を受け持つ…そして、その活動の補助と周辺の警護を行うのが、弐の率いる2番隊と参の率いる3番隊だ。  参はこの前の作戦で戦死してしまった為、今は副長が新しく参に就任ている。 4~10番隊は、特殊技能や、諜報活動と情報の操作が主な仕事となる…とはいっても、どの者もひと通りの仕事は当たり前にこなす事が出来るのだが、適性に合わせて各隊に分けている。  蒼空は、何かといえば2番隊と3番隊向きのタイプだ。 他の隊へ行くには繊細さが不足…まだまだ修行が足りません。  相変わらず実務と訓練を続けながら、今は大学へ通う蒼空。 プライベートでの行動範囲は以前より広くなり、友人たちと遊びに行く事も増えて来た。
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