平成元年

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 得意分野の異なる者同士を振り分け、10個の小隊が作られた。 1個小隊12名で、総勢120名の精鋭部隊です。 隊長には直轄部隊のベテランが就任をし、現役の隊長達は副長として隊員達の取り纏め役を受け持つ。  蒼空は、弐のいる隊に配属され、クナイや手裏剣などの飛び道具を使い格闘担当達のフォローを受け持ちます。  彼女は、壱と母の鵺様から直伝された類い希な暗器術を使う。 この技術では一族内でも指折りの実力者な為、貴重な戦力だ。  闘う者が百人を超えるような戦なら、鉄砲などの近代的な兵器を使えば良いと思うだろうが、接近戦では帰って不利なのです。 鉄砲は、構えて狙って撃つの3アクションが必要だが、刀等の武器ならば構えて斬る2アクションで済む上に、火薬の臭いもしないし音も静かなので扱い易いのです。 とはいっても、鉄砲は装備として持っているので狙撃専門班が別働隊として編成されている。  出陣の前に、父の木菟が壱と話をしていた。
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