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だが突然…蒼空を辱めようとしていた敵兵は、糸の切れた操り人形のように倒れてしまった。
肩から腹部にかけて縦に斬り開かれ、即死をしていた。 そして蒼空は、この男から噴き出した血で真っ赤に染まってしまった。 瞬時に、敵兵たちはその場を離れ戦闘体制を整えようとしたが…既に囲まれていた。
「我らの妻となる者に、なんという仕打ちを…貴様等には八つ裂きより酷い報いを…受けてもらうぞ!」
啖呵を切ったのは、血でヌラヌラと光る刀を構えて怒りを露わにした弐だった。 そして、隣には木菟と壱が殺気を丸出しにして立っていた。
「んー…壱よ、ギリギリで間に合ったようだな…」
「…はい…木菟様、私にも手を出させて下さい…怒りが抑えられません」
「うん、いいよ…でも、半分はワシに残せよ…」
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