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長く感じた砲撃も、実は3分くらいのものだった。 しかし、10人以上の死者が出てしまった。
怪我人を大急ぎで収容し、次の攻撃に対して迎撃体制を整える。
「恐らく、次はヘリが来るだろうな…どう迎え撃つか…」
誰かが案を出した。
「擲弾筒でタービンエンジンかローターを壊したらどうだ?」
「あれは射程が短い…」
「…では…引き寄せよう…」
何人かがオトリとなり、ヘリを引き寄せようと言う。
「お前たち…死ぬぞ…」
「…このままでは全滅だ。 ならば、少しの損害で皆を生かす方が得策でしょう…」
彼らは死ぬ覚悟だった。
「木菟様…そしてみんな、お世話になりました…先に逝きます」
「先にあの世で待っていろ…我らも、いつかお前たちに追い付く…」
「…お元気で…」
「…ん!」
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