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そしてその光るものは、糸をひきながら徐々に増大をしているようだ。
「ワハハ…これを見るのは久しぶりだな!」
「木菟様…あの術は一体?」
「蚕という術だ、動けば動くほどにあの糸が増え続けてな…最後は蚕の繭のようになってしまうんだよ」
「対抗手段は?」
「んー…ワシにも全くわからんのだ…昔からあるんだが、術者一族の秘伝とされていてな…」
ヘリは、白く光る糸にだんだんと包まれて行き…飛ぶ事が難しくなり墜落をしてしまった。
「さて、次は科学兵器を披露してもらえるんじゃないか?」
木菟は、とても楽しそうにしている。 しばらくの静寂の後に、遠くで爆発音が聞こえた。 仕掛けておいたトラップに引っ掛かったようだ。
「んー…歩兵は…200人くらいか…ワシらの戦える者は60人ちょいだな…」
「不利ですね…」
「ワハハ! 壱よ…本気で言ってはないよの?」
意地悪く聞く木菟に、壱は…
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