終戦…そして、共闘

9/22
前へ
/22ページ
次へ
 そしてその光るものは、糸をひきながら徐々に増大をしているようだ。 「ワハハ…これを見るのは久しぶりだな!」 「木菟様…あの術は一体?」 「蚕という術だ、動けば動くほどにあの糸が増え続けてな…最後は蚕の繭のようになってしまうんだよ」 「対抗手段は?」 「んー…ワシにも全くわからんのだ…昔からあるんだが、術者一族の秘伝とされていてな…」  ヘリは、白く光る糸にだんだんと包まれて行き…飛ぶ事が難しくなり墜落をしてしまった。 「さて、次は科学兵器を披露してもらえるんじゃないか?」  木菟は、とても楽しそうにしている。 しばらくの静寂の後に、遠くで爆発音が聞こえた。 仕掛けておいたトラップに引っ掛かったようだ。 「んー…歩兵は…200人くらいか…ワシらの戦える者は60人ちょいだな…」 「不利ですね…」 「ワハハ! 壱よ…本気で言ってはないよの?」  意地悪く聞く木菟に、壱は…
/22ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加