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しばらく泣いた真子は落ち着きを取り戻し、赤子を優しく抱っこしながら今の生活がどの様なものか弐の墓石に話し掛けていた。
『アハハ…ちいにいはさ、あんたがどうなるか始めから知ってたんだと思うわよ』
心の中にいる、もう1人の自分が話し掛けて来た。
『やっぱり、そうかな…』
『当たり前よ! ちいにいだよ? あたしたちを一番愛してくれた人なんだから!』
『…そうだよね…にいと、ちいにいは…あたしを愛してくれているんだものね…』
『その兄ちゃんたちが認めた人と結婚したんだから、胸を張って生きるのが最高の恩返しになるのよ! だから、もっともっと幸せになろうよ!』
『…わかった、もっと幸せになる…』
『…安心したわ。 これで…蒼空だったあたしは、もう消えることが出来る…』
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