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過去の自分…蒼空は、真子を応援してくれた。 そして、心の奥底で眠りに就いてしまった。 もう、起きてくることはないのだろう。
この自問自答の後…真子は吹っ切れたようで、とても力強い表情となった。
気付けば、もう3時を過ぎている。 そろそろ出発をしないと家に着く頃は夜になってしまう。
気温も下がって来たので帰宅の準備をしていた時に、遠くで男の悲鳴が聞こえた。 なんだか聞き覚えのある声だった。
「…まさかね…」
少し不安に思いながら森から出てくると、泥だらけになった仁がフラフラとさまよい歩いていた。
「ああっ…まこぉ! やっと見つけたよ! もお…ここまで来るのに大変だったよ。 山の斜面から2回も転げ落ちてさ、ボロボロになっちゃったよ」
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