思いついたとこだけ

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ボムンッ! そんな音と共に煙が湧き上がり、ハサンの体を覆い隠す。 煙は暫く停滞した後、吹き払われた。 煙が晴れ、そこにいたハサンは 「小さくなっている、だと?」 ギルガメッシュにとってお遊びとはいえ、ナイフや刀剣を投げられていたハサンは手のひらサイズ、10㎝ほどに縮んでいたのだ。 ギルガメッシュは立っていた椅子から降りて、ちびハサンをつまみ上げる。 ぱたぱた手足を動かす様子はまさしく生きている証拠。 「あ、あのギルガメッシュ殿?降ろして貰いたいんですが!」 「…声まで変わっているではないか」 正真正銘男の声だったのが今では、ヘリウムガスでも吸ったかのように高くなっている。 「フ、フハハハ!なんだコレは!ハサン貴様こんな面白い芸を隠していたのか!」 「え、いやそうではなくてですね…」 ケラケラ笑い続けるギルガメッシュにハサンが話し掛けても聞こえないらしく、仕方ないので暫くプラプラ揺られる事にする。 この(自称)英雄王と暮らすには、臨機応変の対応が必須なのだ。 機嫌を損ねれば、最悪、命の危機だ。
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