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ナイフを向けられると、恐怖心に襲われ足が鋤くんで動けない。
逃げたくても逃げられず、過去の記憶が脳裏を過り手が小さく震える。
あの時のモノより小さく、果物ナイフと変わらない大きさにも関わらず胸がドキドキと高鳴る。
…どうしよう。
「そうそう。最初からそうして大人しくしていれば、こんな風に脅す事も無かったのになぁ」
「なぁ、早くやっちまおーぜ!こんな良い女は久し振りだからな、うずうずして来た」
男の言葉より何よりもナイフが気になって仕方ない。
…私の前から退けて。
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