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何を言われたか分からなかったのか通訳に目を向ける自称超能力者。
そして、通訳の言葉を聞いて激昂した。
「○▼□○! △××○! ▽□◇×○!」
当然、その言葉の意味を小松は解さない。
しかし、激昂した理由はハッキリと分かっていた。
通訳は慌てた様子で喚き散らした言葉を伝える。
「信じていないじゃないか、袖の有る無しで私の力は左右されない。だが、信じていない者には使いたくない」
「いやいやいや、信じていますよ! ただねぇ……」
小松も慌てるように否定するが、その口調も表情も嘲っているのは明らかだった。
自称超能力者はますます激昂し、通訳に向けて大声で喚き散らす。
「私は招かれてこの国に来たというのに、不信の目を向けられて心外だ」
最早、ただの奇声でしかない声を通訳も必死に伝えようとするが、抑えの効かなくなった自称超能力者は顔を真っ赤にして喚き散らしている。
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