第1話

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トッドちゃんは、空を眺めていました。ポッカリと浮かんだ雲は、移動しながら、形を少しずつ変化させていくのでした。「あれはさっきまでは、僕の靴と一緒の形だったのに…」家に見える雲。へんてこな木に見える雲。そして「あっマチルダが手を振ってる。」マチルダ雲。―も次第に別の形になっていきます。「雲さえもずっと一緒には居てくれないのかい?」訳もなく呟きながら、出来ればずっと一緒に居られたらいいのにと思うのでした。
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