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天使と一緒に暮らした家
それはある地方都市の郊外の小高い丘にあった。
カトリックの修道院を中心にチャペルと病院、幼稚園保育所、天使と一緒に暮らしたと呼ばれる高齢者のホームと身寄りのない子供たちの施設があった。
若いシスターレイナは幼い子供の時にこの施設に預けられた。
レイナは中学卒業後は他の地方の修道院に異動され、イタリアに行き帰国後は天使と一緒に暮らした家の副院長に就任した。
瑞穂先生は中学の恩師で施設の子供たちのカウンセリングを依頼された。
先生は一般の公立の学校からカトリック系の私立中高校に移り教鞭を取り月に数回ほど施設に来て頂いた。
今日はシスターレイナと瑞穂先生の数年振りの再開だった。
チャペルでは午前中に若いカップルの挙式がありレイナは二人に祝福をした。
ウェデングドレスに身を包んだ花嫁はまだあどけなさが残る少女だった。
彼女はレイナに。
「ここに瑞穂先生はいらっしゃいますか。」
「今日いらっしゃいますが何かご用がありますか。」
「私の高校の時に生活指導を受けたものですから。」
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