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「揃って実家に帰省したンだっけ?
…まー、なにがあったか想像できるケドさ~私の勝手な想像で結論するのも失礼じゃない?
で、聞いとこうとおもってきいてるのヨ」
彼女の言葉の端々に気遣いが垣間見える。
聞いてもいいのか、そうじゃないのか。って。
でも、俺からも愚痴りたいし聞いて欲しいというのが見透かされていたんだろうな…
「何が、ってんじゃないンすけど…バレマシタw」
上手いタイミング計らいに、ついつい口が開く。
「それってー…親御さんに?」
「はい。笑。」
「ひょえ~…マジかっ!?」
「マジっすよww」
揃って地元に帰ったのは年末だった。
大樹が勤め先をクビになって、俺の仕事も年末休暇になったのを丁度良い頃合にみて帰省した。
滞在予定は10日間だったのに、その最初の3日目にはバレて、お互いの親も交えて揉めに揉める結果になって、
仕事を理由に逃げ帰ってきた。
…当たり前なんだけど。苦笑。
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