ふたりといっぴき

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格安引越し業者の「荷物を運ぶだけ」格安プランで どうにかこうにか引越しを慌しく済ませたものの…ねェ? ほんっとーに「運ぶだけ」あって、新居の各部屋に梱包されたままの荷物がドデンと積まれて、て… 「…あっついな~」 エアコンを取り付ける電気屋さんが来るのは夕方。 其れまでにはなんとしてでもこの大荷物をドーにかしなくっちゃ、 (の、前に、真っ先に冷蔵庫を使えるようにして中身を詰め直して…) やる事も荷物も山積みでは…頭が茹る。 「あっついな~ァもうっ!」←キレた。 滴る汗を拭いながら冷蔵庫のコンセントを差し込んでも動かないのにブチ切れた。 ブレーカーが落ちたままだった。← 「…っつ!!」 暑さのせいもあるが、なによりも能天気に部屋中をキャッキャッとはしゃぎまわる大樹とルネに不快指数もウナギ上りだっ! 「ごォるぁアっ!! 遊んでねーでさっさとか・た・づ・け・ろッ!!!」 寝室(になる予定の部屋)で 無意味にキャットタワー(新品)を組み立てている大樹の首根っこを軍手で捕まえ 「それはリビングだろーがっ!」 トカ。 怒るポイント間違って怒鳴っってしまっていた。←ww 「ルネ、逃げろっ!おかーさんがご立腹だっ!」 「にゃ~んっ!」 ・・・・ぷちっ 「誰が「おかーさん」かっ! 俺はこんな大きすぎる子を産んだ覚えはねーしっ 子猫を育てた覚えはあっても産んでねーっ!!!」 ひしっと抱き合う旦那(笑)と子(猫)を仁王立ちで指差して、咆哮したともさ。爆。 -クラッ (…あぁ、なんでこーなったンだっけ???) 茹った頭に血が上りすぎて…眩暈がしてきたっつの… (卒倒してやろーか?コンチクショウっ)← しないけどさ。 、
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