第1章

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「驚いていないみたいだね。」 「はぁ。」 俺は生返事を返した。 「17歳、高校2年生、O型、身長174㎝、体重58㎏、学校の成績は中の下・・・ん~これは誤りかな疾風君はこんな数値じゃないでしょ?」 頭をペンで掻きながら彼にそう言われ、俺は思考を変えた。 「なかなかの切れ者みたいだね、続けるよ。」 そのあと、彼は俺のプライベート情報満載のプロフィールを延々と確認するかのように読み上げていった。 「こんなところかな・・・何か質問は?」 俺は暇があれば色々な本を読んだ、もちろんケータイ小説もその中で今の状況と似た内容の物もあった。 「ん~、なかなかの推察力だね、そして、その推察はあってるよ。」 俺の心を読んでニコニコしながら答える。 そのニコニコ顔が俺は少しムカついた。 「君は分かってるみたいだけど、一様言っておくね。 如月 疾風君、君は僕達の手違いで死にました。」 死んだと言われても全くもって現実味がない。 死んだ記憶がないんだから仕方がないと言えば仕方ない。 それに目の前には心を読む神様?的な人が居るんだから信じざるを得ないだろう。 「現実を突き付けられても冷静だね。」 「はぁ、そうなってしまったものは仕方ないんで。」 「そんな君にプレゼントが「お断りします。」」 「いや、まだ何もいってないけど・・・」 「だって、魔法有りの世界とかに転生とかするんでしょ? 折角人間関係やらなんやら面倒な事から解放せれたのに、すぐにまた転生とかしないといけないんですか?」 「この人間・・・捻くれてるです~。」 アテナが何か言っているが俺には知った事ではない。 ファンタジー世界に誰もが憧れている訳ではない。 確かに魔法は夢であり、使えれば便利だとは思う。 だがしかし、誰もがそんな世界を望んでいるわけではない。
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