モノローグ

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ストーン星。 そこは、美しく輝きを放つ宝石が地面や壁、更には樹木にまでちりばめている星である。 まるで、地球上に転がっている石ころのように、当たり前にそれは存在していた。 そんな煌びやかな星に、くすみ、光を発することもしない薄汚れた宝石があった。 いや、この場合、「石」と表現した方が良いのだろう。 その「石」は、ストーン星に住む人々には、何の価値も無いただの石。 しかし、私たち地球人には、この宇宙に「2つ」しかない、特別な石。 この「石」は、地球人ー私たち2人ーの運命を、大きく変える力を持っていた。 その上、「ヒト」として、この地球上に産まれ落ちた私たちと、重要な関係性を持つ、「家族」「恋人」。 そんな人々を巻き込む力も。 過去に、私たちは宇宙を越えてやってきた「彼女」によって、その「石」を所有していた。 当時の私たちは、まだ12歳かそこらだった。 穢れた欲の無い少女であった、地球の「ヒト」が、運命を変えられる「石」を与えられたら、その2つはどんな化学反応を起こしたのか。 あなたは、知りたくはありませんか?
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