任務

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閻魔「あぁ、そうだ。いつもの刀を持って行っても良いからな。もちろんあの羽織も」 ブラッド「分かりました。では、準備が終えましたらまた此方に来ます」 一旦失礼しますね、と閻魔大王に礼儀正しいお辞儀をしてから裁判所を出て行ったブラッドは深い溜息を吐く。 正直言えば、めんどくさい。 わざわざ過去の時代に向かい、対象者四人との接触。それを考えるだけで怠くなってくる。 「アハハ、ブラッドどうしたの?」 ブラッド「あぁ、ホワイトか」 ニコニコと作り笑いを浮かべながら話しかけてきた青年……ホワイトはこう見えても第三帝王。 白色の美しい長髪に対して本人は悪魔かと思うくらい真っ黒な性格をしている。そして何故か私に懐いている。 ブラッド「歴史を変えろだって」 ホワイト「え~、頑張ってね!!僕は逃げ鬼達の処分があるから」 逃げ鬼。 獄卒などの鬼が罪を犯した際、罰を受けずに現世へ逃げてしまうことがある。本来なら現世に繋がる門は牛頭と馬頭が担当しているのだが………どうやら監視が甘かったようだな。 ブラッド「また逃げたのか」 ホワイト「そうだよ、めんどくさいよね」 とりあえず行ってくるね、と面倒そうに言ったホワイトは『瞬間移動』を使い、現世へと向かった。 私を含めた帝王は先程みたいな瞬間移動などの様々な力を使うことができる。私は攻撃系の能力だと水、氷、風、闇の四つが得意だ。 ちなみに一番苦手なのは炎だな。 自分の部屋に着いたブラッドは壁にかけている刀に歩み寄る。 ブラッド「悪魔刀、任務だ」 【任務?何処に向かうんだ?】 ブラッド「幕末だ」 【幕末!?過去に行くのか!!】 ブラッド「あぁ」 刀の名前は悪魔刀。閻魔大王が私を拾われた際、記念としてご自身の血から創り上げた最高傑作の刀。
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