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~霧の回想のかたち變~
昨年二月のこと
「おはようございますわ皆さん。」
「あ、霧島さんオハヨー。
今日も綺麗だね~。」
女性陣が霧島に集まり、彼女の化粧品についてキャピキャピする。
男子生徒もチラチラと見る。
霧島はご満悦だったが、自分を気にしない人達がいた。
同じクラスメイトのロイドとゴンザレスである。
彼らは飯を食いながら、小説の敵役の設定を決めていた。
彼女は自分を見ていない者は気にくわない性格故に、二人に自慢しに向かう。
「この四人組は一人一人強力な能力を持つから、こいつらだけでいいと思うんだが。」
「でもそれじゃいきなりこいつらとバトルすることになるよ?
数名の部下を従えて、主人公チームと戦わせなきゃ。」
「う~ん…じゃあリーダー以外は部下を持っ…」
「ちょっと二人とも」
真剣に話してる二人に、霧島が割り込む。
「今日は新しい化粧品を使ってみたんだけど、どう?」
綺麗な髪をファサッとなびかせて自慢する霧島だったが、
彼らは彼女の予想外な答えを放つ。
「お前葱臭せぇな、
一週間風呂入ったのか?」
ぶぉふぉぁ
ゴンザレスの答えに受けたロイドは口に含んでたコーヒーを霧島に噴き出す。
その時霧島の中で何かが切れた。
彼女は周りに霧を出す。
「おっその霧いいね!
敵の能力にしぶぇほぉう」
二人の顔に何かぶつかった。
机だ。(自分のではない)
しかも霧でほかの人が見えないようにしている。
殴る。殴る。殴る
霧島はただなにも考え無いで二人を殴る。
しかしいつのまにか霧が晴れ、担任がこの光景を見てしまう
「あっれ~霧島クゥ~ン
同学年同士に暴力は行けないって生徒手帳に書いて無いかぁ~い?」
先生の気配に気付き振り向いた霧島だったが、時すでに遅かった。
「てぇいぃ~んぐぁ~く!」
と言われ停学処分を受けてしまったのだった…
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