その肆・捜査

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時間はもうすぐ十七時になると言うことで、日が沈みかけていた。 「やっと着いたな」 「本当に来てしまいましたね」 「今日はとりあえず宿を見つけ休もう。おれも疲れてしまった」 さすが六時間の移動は疲労感が凄いね。美由紀君は移動中も今も口数はほぼ皆無だ。完璧おれのペースにも嫌気がさしているのかもしれない。 とりあえずおれと美由紀君は下着だけ買い物して駅前のビジネスホテルのようなとこに一部屋だけ借りた。 おれと美由紀君は同じ部屋で寝ることにしたのだ。おれと美由紀君で一夜の間違いが起きることはない。というかもしそういう気持ちがあっても、お互い疲れてそういうことはないだろう。 んまぁそんなことを考えているのは男のおれぐらいで、美由紀君はとりあえず疲れたから寝たいと考えているだろう。捜査は明日からにしておれと美由紀君は二十一時頃には就寝してしまった。 G県に来て、何をしたら良いのだろう?考えなしに来てしまったことを、寝る直前に思いながら次の日になった。起きるとすぐに何をしよう。そんなことを考えていた。
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