無能の少年

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  魔法はこの世の全てである。 魔法は財であり、権力であり、能力であり、絶対である。 魔法があれば、何でも手に入る。 魔法があれば、誰でも従う。 魔法があれば、どんな敵をも討ち滅ぼせる。 それがこの世界のただひとつ絶対の理である。 そんな世界のある村で、魔力を全く持たない少年がいた。 人は彼のことをこう呼ぶ。
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