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その封筒には黒崎 永都様と書かれているだけで他にはなにもかかれていなかった。
「すまんの、先に中身を見させてもらったわい。」
おじさんに見られた事については今はどうでもよかった。
ただ異世界からの招待状という言葉が頭のなかでぐるぐる回っていた。
「おじさん、それかしてくれ。」
俺は奪うような感じでおじさんからその封筒をとった。
中を開けてみると。
*
黒崎 永都様
あなたはケイブリッド学園への推薦入学が見事にきまりました。
この手紙が届いた翌日にこちらから人を一人派遣します。
その人に詳しい話は聞いてください。
なお、この推薦入学は決定していますので拒否などはできません。
*
「おじさん、これどういうことなんだ?なにか知っている事はないのか?
ケイブリッド学園ってどこなんだよ?
なんでおじさんはこれが異世界からの招待状ってわかったんだよ?」
俺は素直に疑問をぶつけた。
なんでこれだけの内容でおじさんが異世界からの手紙ってわかったのかが不思議でたまらない。
「ほっほっほ、今はまだ教えられんの。
明日まとめて教えてやるぞ。だから今は寝るんじゃの。」
そのようにおじさんはながした。
でもな、寝ろって言われてもそう簡単に眠れるわけないよな……
おじさんのことも気になるし、なによりこの学園のことが気になって仕方がないんだよ。
「どうやら眠れないようじゃの、なら少しわしの正体のヒントをあげよう。」
そういうとおじさんは、なにやらブツブツつぶやきはじめた。
なにを言ってるのかはまったく聞こえないが。
「さぁ、眠るんじゃ。」
その声と同時におじさんは1つ指をならした。
すると意識が朦朧としてきた。
俺はそのあと深い眠りについた。
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