一章 入学

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「エミリーどういうことだ?なんで俺が黒髪なのを隠さないといけない。」 俺は店を出てすぐエミリーに質問した。 するとエミリーは深刻な顔をしてこう答えた。 「レイズではな、地球というものはとても嫌われているんだ。だから地球人なんてとても言えない。それに、レイズの人には黒髪や黒目は一人もいないのさ。」 「な、なら今は隠さなくていいのか?」 「今は大丈夫。さっきもいったようにここはいろんな人が集まる。だから役者さんもよくくるのさ。役者なら役作りで黒に染めることもあるからな。でも子どもで染めるのは珍しい。だからあの店長は珍しいといったんだ。」 それならあの店長の言葉も納得できる。 「それなら俺って学校はどうするんだ?」 学校でまで役者を突き通すのだろうか? 「それは安心しろ。こちらで染める用意やカラコンなどを準備にてある。」 何色になるの?と聞こうとしたけどそれは後の楽しみにしておいた。 こんな会話をしていると先程みた城らしき建物が目の前にあった。 近くでみるととても大きく感じる。さっきの街並みといいまるで中世ヨーロッパに戻ったみたいだ。 「ほら、ついたぞ。これが永都の通うケイブリッド学園だ。 あの学園長が物好きでな。かってにこのように改装したんだ。」 おじさんってすごいんだな。改めて実感した永都であった。
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