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「エミリーどういうことだ?なんで俺が黒髪なのを隠さないといけない。」
俺は店を出てすぐエミリーに質問した。
するとエミリーは深刻な顔をしてこう答えた。
「レイズではな、地球というものはとても嫌われているんだ。だから地球人なんてとても言えない。それに、レイズの人には黒髪や黒目は一人もいないのさ。」
「な、なら今は隠さなくていいのか?」
「今は大丈夫。さっきもいったようにここはいろんな人が集まる。だから役者さんもよくくるのさ。役者なら役作りで黒に染めることもあるからな。でも子どもで染めるのは珍しい。だからあの店長は珍しいといったんだ。」
それならあの店長の言葉も納得できる。
「それなら俺って学校はどうするんだ?」
学校でまで役者を突き通すのだろうか?
「それは安心しろ。こちらで染める用意やカラコンなどを準備にてある。」
何色になるの?と聞こうとしたけどそれは後の楽しみにしておいた。
こんな会話をしていると先程みた城らしき建物が目の前にあった。
近くでみるととても大きく感じる。さっきの街並みといいまるで中世ヨーロッパに戻ったみたいだ。
「ほら、ついたぞ。これが永都の通うケイブリッド学園だ。
あの学園長が物好きでな。かってにこのように改装したんだ。」
おじさんってすごいんだな。改めて実感した永都であった。
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