第2話

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車内でも落ち込んでしまい、今後どうしようか悩み始めていた。 「当分は仕事無理だろうな」 「・・・ご迷惑おかけします」 そう言って頭を下げると運転しながらもタバコに火をつける。 「こっちはなんとかなるでしょ。汐里さんのが大変だし」 「...まぁ・・・なるようになります。それより仕事出れない方がしんどい」 「労災で生活は大丈夫でしょ」 「...」 「大丈夫だよ。気にしなくても。」 そう言って笑う東谷。 半年も休んでいたら戻ったとき、自分の居場所がなくなっているかもしれない。 メンバーも新しい人が入ったりして、とけ込めないかもしれない。 そんな不安がよぎっていた。 「・・・」 働きだしてから、こんなにメンバーに恵まれた会社はないと思っていた。 だからこそ。 離れる勇気がなかった・・・。 何より・・・ 東谷から離れてしまうことが寂しくて仕方なかった。。
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