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足の痛みで眠れない日々が続く。
まともに動くことさえ出来ず苛立ちが募っていた。
そんな生活も一週間もすればだいぶ良くなり、暇を持て余していた。
そんなある日。
学生の頃の友人から連絡をもらう。
「実はさ。会社で募集掛かってるんだけど。やってみない?」
その一言がきっかけで、やりたかった仕事に再度あこがれを持ち始める。
「・・・。」
戻っても居場所がないかもしれない。店の雰囲気も変わってしまっているかもしれない。
何より、これ以上迷惑をかけ続ける事が嫌だった。
そして。
「今までありがとうございました」
そう言って、退職を決めたのだった。
最後に。
東谷の顔が見れなかったのはよかったのかもしれない。
引き止めてくれたら
泣いてしまいそうだったから。
あの人の下で働き続けたかった・・・。
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