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吾輩は猫である。 名前はまだ無い。 と、文学に関する知識も備わっていると、得意気に格好をつけて言ってやりたいところだが実は吾輩、いや、俺には名前があるのだ。 それはタマであったり、ミーであったり、毛並みの色でシロだのクロだのと呼ばれたりするのだが、何せ野良猫の性、きちんと定まった名前がないのだった。
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