猫話(題名未定につき仮)

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どこへ行っても、人間がいない場所なんてないのではと錯覚するほど、数が多く、行動範囲は広く、そして俺達なんて比べ物にならないほど寿命が長い。

挙げていくとキリがない。
種として、猫よりも優れた点。
優れた存在。

そんな人間を羨ましいと思っていた。

そんな人間になってみたいと思っていた。

だから。

だから、俺は生きたのだ。
生き延びたのだ。

人間になれるその日まで。

人間に化けられるその日まで。

猫又になれるその日まで。