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「遊びもいいが、勉強もしっかりな。毎年、俺に宿題を手伝って貰ってること、忘れてないか?」
だんだんと温まってきたからか、ようやく呂律が回るようになってきた。
「わ、わかってますよー!」
ハッと、現実に引き戻され、みいこは焦りを見せる。
「おい、絶対に忘れてただろ。」
「…。」
図星か。
長い黒髪の、まるで絵に描いたような優等生なのだが、肝心の中身は、まだ中学生気分が抜けていない子供みたいで、俺がついていないと、なんて思わせる危うさがある。
とは言え、俺は俺で、過保護すぎなのかもしれない。
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