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「なあ椎名?リアルゲームって知ってるか?」
「あ?リアルゲーム?なんだそれ?」
椎名と呼ぶ青年に話し掛けた金髪でツンツン頭の男の名は上原哲(カンバルサトシ)
そして、リアルゲームを知らない男の名は坂ヶ峰椎名(サカガミネシイナ)。黒い髪を少し長めに伸ばしたそこそこイケメンだ。
二人とも高校二年生。
そして、今教室の中で話している。
「リアルゲームってのは、仮想空間の中で遊ぶゲームの事だ」
「ふーん。で?」
「で?じゃなくて、仮想空間だぞ?やりたいと思わないか?」
「うーん、やりたいかやりたくないかと聞かれたらやりたい…かな」
「ならやろう!今すぐに!」
「は?どうやって?」
椎名は少し哲をバカにしながら言う。
「…お前本当に知らないんだな。スマホあるだろ?そのアプリでやるんだよ!」
そう言うと哲は徐にスマホを取り出して画面を見せてくる。
それを見た椎名も同じようにしてスマホを操作してリアルゲームと書いてある画面を映す。
「…どうやんだコレ?」
椎名は画面の至るところをタッチしているが何の反応もない。
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