リアルゲーム1

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「なあ椎名?リアルゲームって知ってるか?」 「あ?リアルゲーム?なんだそれ?」 椎名と呼ぶ青年に話し掛けた金髪でツンツン頭の男の名は上原哲(カンバルサトシ) そして、リアルゲームを知らない男の名は坂ヶ峰椎名(サカガミネシイナ)。黒い髪を少し長めに伸ばしたそこそこイケメンだ。 二人とも高校二年生。 そして、今教室の中で話している。 「リアルゲームってのは、仮想空間の中で遊ぶゲームの事だ」 「ふーん。で?」 「で?じゃなくて、仮想空間だぞ?やりたいと思わないか?」 「うーん、やりたいかやりたくないかと聞かれたらやりたい…かな」 「ならやろう!今すぐに!」 「は?どうやって?」 椎名は少し哲をバカにしながら言う。 「…お前本当に知らないんだな。スマホあるだろ?そのアプリでやるんだよ!」 そう言うと哲は徐にスマホを取り出して画面を見せてくる。 それを見た椎名も同じようにしてスマホを操作してリアルゲームと書いてある画面を映す。 「…どうやんだコレ?」 椎名は画面の至るところをタッチしているが何の反応もない。
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