第1話

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【誉】 朝から伴侶の声と共に剥ぎ取られる布団。 絶対に起こしてくれるのはとても助かります。 が、もう少し優しくしてくれたら嬉しいです…寒い。 いつものように起きるのを渋って唸ると、その声がやけに高く感じる。不思議に思って起き上がり、五月君をちらりと見て違和感を感じたが、異変はそれだけではないらしい… 五月君に言われて、自分の胸元を見ると明らかに膨らんだ胸。 ああ、なんだ。 まだ夢を見てるんですね。 目を冷まさなくては… いそいそとベッドに戻る。 が、 「ちょ、現実逃避しないでww」 その言葉で、この膨らみは現実なのだと観念する。 もぞもぞと起きて五月君を眺め、もう一度自分の体を見る。どうみても二人とも女性の形になってしまっているようにみえる。 「五月君は、女の子になっても可愛いですねぇ」 なんてニコニコして言いながら、自分の体を触って確認する。 「一つ聞いて良いですか?」 「うん?なあに?www」 「下……確認しましたか?」 「うん。なかったよwwww」 確認するのが怖くて五月君に聞いてみるとあっさりと、期待を裏切る一言。 「え、と……ない。……ないんですね。」 五月君があまりに普通過ぎて、動揺してる自分がおかしいのかと思ってしまいますが… 「昨日何か変な物食べましたかね?」 マンガじゃないのだから、あり得ないと思いつつ聞いてみる。 「えっと…どうしましょう…」 服がやけに大きくなっていて外に出るのも大変そうですが…
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